[雑] バブルの残党
中村うさぎのことは、たまに読む『週刊文春』の連載エッセイでしか知らないが、ちゃんとツッコミ小人(前項)をかかえながらも、本筋のところで改心しない頑固さがいい。南朝の残党、豊臣残党、明治の佐幕、アジア解放の理念を信じて、大戦終結後も東南アジアで解放戦争を戦った日本兵。でもって、バブルの残党。バブル経済時代に社会の中核だった連中が、今になって人間らしを取りもどしたいだの、自然がどうのと、リストラやら定年やらのせいで言い出してるが、はずかしくないのか。はずかしくないんだよな。中村うさぎの爪の垢なんていっても、意味は通じないだろう。
連合赤軍も、「自己批判」という儀式によって、ツッコミ小人を積極的に育てようとした人々であった。だが、この儀式は後に「相互自己批判」から「他者裁判」の儀式に摩り替わって、あの凄惨なリンチ事件に繋がったのである。(…)連合赤軍のリンチ事件はツッコミ小人(脳内他者という形の客観性)の敗北死であった。
こんなに優しく、こんなに苦い認識を、全共闘世代の誰が持ったか。おれが知らないからって、いないわけではないだろうが。