「サボテン」
灰緑色の月夜に
屋台から買ってきた
たかがサボテン
その形と色とから
精髄なんていうものが
あるはずはない
── と見たのだが
灰緑色の月夜に
屋台から買ってきた
たかがサボテン
その形と色とから
精髄なんていうものが
あるはずはない
── と見たのだが
この 「サボテン」 は、 語彙もフレーズも人工無脳の出力を使ったが、 まとめるのに苦労した覚えがある。 こまかいところを、 かなりいじったのだろう。 作業の量から言えば、 人間のかかわりのほうが大きい。
「赤い仙人」
赤い仙人だったら
家の内だな、 仙人だったら
まアまアそんな所かな
そしてようやく場所探しがはじまって
茶褐色と見えた池を、 ぼくらは訊ねた
湖水をそよがせ、 サラサラそよぐ蘆の中に
小舟をならべた場所へ出た
奇妙なさびしい家だった
あれはいつかの家畜が訪れる舟
細長い奇妙な物さびしい家だった
細長い平たい家だった
顔を歪めて笑ってた
灯心草に赤い藤でも単調に赤い藤でも
離れ小島に灯心草と言いながら
こう話しながらも指さした
あれがしかめ面の赤い仙人
赤い仙人だったら
家の内だな、 仙人だったら
まアまアそんな所かな
そしてようやく場所探しがはじまって
茶褐色と見えた池を、 ぼくらは訊ねた
湖水をそよがせ、 サラサラそよぐ蘆の中に
小舟をならべた場所へ出た
奇妙なさびしい家だった
あれはいつかの家畜が訪れる舟
細長い奇妙な物さびしい家だった
細長い平たい家だった
顔を歪めて笑ってた
灯心草に赤い藤でも単調に赤い藤でも
離れ小島に灯心草と言いながら
こう話しながらも指さした
あれがしかめ面の赤い仙人
これは人工無脳が出力した行をだいぶ入れ替えて、 ストーリーを構成した。 行をつなげるために、 何箇所か行末を加工した。 最後の1行は人間が書いた。 最後から2行目も人間が加工した。 作者 (人間) としては、 人間が作ったその2行が不満で、 仕上げた気になれないでいる。 もう一息だと思うんだが。
以上はどちらも 「青空文庫」 からテキストを借りてきて人工無脳に与えた結果だが、 以下の五行詩では、 3000行ほどの自作詩を食わせた。
住みよいか住みよいか
顔がそういう顔なんだから
これがもう、 もがいても
女性的になったんだから
カネもらって詩に書いてたわよ
*
どうことになろうが
そこの捜査官、 何か言ったで、 ほら
おれの文語ではないのに
殺人現場と成り果てて
ひとそれは飯食ってよ
*
おもしろいとこのひとかけらもないか
ここんところ
どんどんぐりと山猫ですが
いえば
いえ、 おい
*
いえ、 投げやりだけど
どうも困った
とか言ってりこねて
おれ、間違っていうより考えてもみないか
跡になんでそんなことどうの
顔がそういう顔なんだから
これがもう、 もがいても
女性的になったんだから
カネもらって詩に書いてたわよ
*
どうことになろうが
そこの捜査官、 何か言ったで、 ほら
おれの文語ではないのに
殺人現場と成り果てて
ひとそれは飯食ってよ
*
おもしろいとこのひとかけらもないか
ここんところ
どんどんぐりと山猫ですが
いえば
いえ、 おい
*
いえ、 投げやりだけど
どうも困った
とか言ってりこねて
おれ、間違っていうより考えてもみないか
跡になんでそんなことどうの
素材が自分の詩だから、 語彙や言い回しに違和感がないせいか、 これらはすべて人工無脳の出力どおり。 短くて、 まとまりよく見えたから、 人間が手を入れないですんだということもある。
