死んだ人ばかりが待つこともなしに眠っているのである
めくら滅法界にむかっている男が突然やんで半分を出して読んでいる男が待つこともなしに眠っているのである
死んだ人ばかりが突然やんで半分しかきこえない時にむかっている男とはまったく違っている夜鳥の壁のなんともいえないように長い尾をかけていたが待つこともなしに眠っているのである
なにかの秘密を頼りに
めくら滅法界にむかっている男というのは真の鳥とはまったく違っている夜鳥の側へ近寄せるので
木立ちのなかで休みなしに鳴く虫の半分しかきこえない時どきにそのページをひいて吠える声を出して読んでいる男とはまったく違っている様子で
なにかの秘密をかけていたが突然やんで半分しかきこえない時どきにそのページを出して読んでいる男とはまったく違っている夜鳥のなんともいえないように長い尾をひいて吠える声を伸ばして
なにかの秘密を読んでいるのではなかった
なにかの秘密をかけていたが待つこともなしに眠っているのである
遠くきこえる狼のほかに
[自註]
困った。 たまには詩でも書こうと人工無脳を起動したら、 材料を仕込んだままにしてあった無脳から、 一発でこれが吐き出されて、 かなりの完成度である。 困ったというのは、 無脳の出力そのままだから自分の詩とは言えないという意味ではなく、 あまりに原文のままだから。
原文は、 アンブローズ・ビアス作、 岡本綺堂訳の 「妖物」。
「妖物」 は読んだことがないが、 今ざっとながめてみると、 なかなかにカットアップ向け、 いや、 一般論ではなく、 わたしがカットアップして、 わたしの詩と称するものを作り出すのに向いた素材に見える。 もう少し切り刻んでみようか。
