浦島雑誌(旧)
2005-06-07
[文学芸能]  夜空の笛
先週、高校の同期会あり。終わってからカラオケ。3年ぶりくらいか。以前はカラオケに入っている守屋浩の歌というと、「ありがたや節」と「僕は泣いちっち」くらいしかなかったが、「月のエレジー」や「夜空の笛」が追加されていて、どうやら懐メロは削られて行くのではなく、増えてゆくらしい。

「夜空の笛」という400行ほどの詩があって、いや、自作です、いい大人がいくらなんでもこんな甘ったるいのは人に見せられない、と隠してあったのだが、今朝読み返してみると、やはり甘すぎ。わたしはこの程度の甘ったるいやつです、これが自分です、ということで再公開したらどうかと読み返してみたのだが、やはりやめておく。

思い出したことがあるので、メモ代わりに、以下、少しだけ。

ファシストに、枯れた花束を
と、誰が言うのか
衆の、愚劣にして狡猾
……
紫のビロードの部屋に暮らす
詰襟のファシストには
胸のきれいな囲い者が似合う
長い煙管で
阿片を一服
婉然と微笑む
美しい囲い者が

盲目のテロリスト
あれも
どこかの港町で
姉に捨てられた少年ではなかったか

肋骨の浮く細い胸郭に
たわわな房を実らせて
陶然と
また一服
吐息さえ美しく

ファシストとその愛人のイメージは、巻上公一のアルバム『殺しのブルース』のジャケット写真から借りた。テロリストの段落は、小川未明の「港に着いた黒んぼ」から。この詩でやりたかったことを思い出したので、いつか再構成して、人にお見せできるものにしたい。
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