[文学] 進化論の世紀
リチャード・パワーズ 『舞踏会へ向かう三人の農夫』 の続きを少し読む。 第八章 「停滞した前線」 より。ヴィリのショットガンは散弾銃だったので、 老社会主義者も何とか鴨撃ちをつづけていられた。 彼が三十歳だったころに較べて、 鴨たちはずっと小型化し、 動きも速くなっていた。 「進化だよ」 とヴィリはフーベルトに説明した。 「こっちはもっぱら太った、 のろいやつをしとめる。 で、 生き残った奴らがおそろしくすばしこい種族を生み出してるのさ。 前の世紀はもっと楽だった。 まだ進化論なんてなかったからな」。
やはり、 フィクションはノンフィクションより高級な表現形式かもしれない。 同じことを論文で書くとしたら、 本1冊分ぐらい要るのではないか。
