[文学] 文学がいやだ。 自分でもときどきやってし…
文学がいやだ。 自分でもときどきやってしまうから、 吐き気がするほどいやだなどとは言えないが、 笑ってしまうほどにはいやだ。 文学でないものとは、 たとえばトリスタン・ツァラの一部の詩。エレベーターは一人の王をのせていた
重たく こわれやすく 自立した王を
王は自分の大きな右腕を切り取って
それをローマの法王に送った
── 「シャンソン・ダダ」 (窪田般彌訳)
重たく こわれやすく 自立した王を
王は自分の大きな右腕を切り取って
それをローマの法王に送った
── 「シャンソン・ダダ」 (窪田般彌訳)
もうひとつ、 やはりツァラの 「自転車乗りの歌」、 同じく窪田般彌訳、 今度は全文。
一匹の蛇は手袋をはめていた
彼はすぐにバルブを閉めて
蛇の皮の手袋をつけた
そして法王を抱擁しにいった
それはほろりとさせること
花の咲いている下腹は
もはや心にダダを抱かなかった
鳥どもの乳を飲むがいい
きみのチョコレートを洗うがいい
ダダ
ダダ
仔牛を食え
彼はすぐにバルブを閉めて
蛇の皮の手袋をつけた
そして法王を抱擁しにいった
それはほろりとさせること
花の咲いている下腹は
もはや心にダダを抱かなかった
鳥どもの乳を飲むがいい
きみのチョコレートを洗うがいい
ダダ
ダダ
仔牛を食え
うーん、 引用はしてみたが、 おれは何を言いたかったのか。 文学と文学でないものの境はそう簡単には決められない。 歴史的ファクターもあれば、 フィールドもあれば、 体調なんていうのもある。
