2005-08-18
[芸能]  阿国といえば
阿国といえば、 先月の歌舞伎座、 尾上菊之助が踊った 「NINAGAWA 十二夜」 第2幕の幕開け。 誰も指摘してないようだが、 あの若衆姿は出雲の阿国を模したものだろう。 緋色の鉢巻、 同系色の扇、 朱と金でまいた太刀、 着物のことを知らないのだが、 赤系統をベースの華やかな上着、 その片袖をはずした下は秋草をあしらった小袖、 薄紫の前掛け様のものも着けていたような気がする。 菊之助の立ち姿が美しく、 ああ、 阿国ってこんなふうだったのだと時代を超えてナマの阿国を見せてもらった感あり。

同じ劇作家ということで、 シェイクスピアに近松門左衛門を対置させるのが普通だが、 時代でいえばシェイクスピアと阿国が同時代。 もちろん演出の蜷川幸雄にとっては常識以前のことだろうし、 阿国の姿を伝える屏風絵なども見ているだろう。 あの若衆は蜷川が出雲の阿国を舞台で再現したものに違いないと思う。 ただそのことを自分で言えば、 芝居のコンセプトがぼけてしまうし、 野暮でもあるから言わなかったのではないか。
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