2005-12-10
[文学]  通して読んだことはないが…
通して読んだことはないが、 ときどきめくってみる本があって、 ある箇所に差しかかるときまってそこを書き写したくなる。 こんな箇所だ。

ある晩、 私は 『赤い踵の盗賊』 という芝居の再演を見に、 劇場に来ている。 なぜ再演かというと、 旅行のため初演を見にこられなかったから。 私はその戯曲の挿入歌の歌詞を書いたのだが、 予定の役者が病気になったため、 その歌は代役によって歌われる。 …

つづきを読むとわかるのだが、 この話は、 再演、 代役、 代母といった (本来のものではない) 代替物で組み立てられている。 この物語とわたしの心性に共通のパターンがあって、 この箇所にさしかかると模写したいという心理的反応が起こるのだと思う。

塚原史 『ダダ・シュルレアリスムの時代』 中、 レーモン・ルーセルの 『シックノード』 という作品を要約、 分析している箇所より。
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