2006-01-05
[]  水木しげる語録からもう一つ
呉智英と南伸坊の対談。

 (…) で、 そのとき死んだ戦友が眠る場所に行って酒を注いだりしたわけ。 でさ、 水木さんは 「戦争を体験した人が皆、 よく戦場跡に行ったりするけど、 なんでそこに行くのか自分はよくわからんかったですよ。 でも、 行ってみてやっとわかりました」 って言うの。 つづけて 「戦友が次々と死んだ場所へ来るとですなぁ」 って言うから、 ま、 自分だけ生き延びて申し訳ないが祖国もこれだけ立派になった、 そういう気持ちで来るんだと言うと思うだろ、 普通は。
 ハハハハ、 オレもうダメッ!
 でも水木さんは違うんだよ。 「戦友が死んだ場所に来るとですなぁ、 愉快になるんですよ」 って言う (大爆笑)。
 (笑いとまらず)
 もう全然違う! 「戦友は苦しんで死んでいったのに、 自分は元気で楽しく生きている、 こんな愉快なことはない。 それを確認しに皆行くんだろう」 ってさ、 全然違うこと言うんだよね。

―― 水木しげる 『本日の水木さん』
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