2006-02-13
[]  一角獣
国境の麦畑を
ジャンがやってくる
国境の麦畑には
一角獣がひそんでいるはずと
ジャンはいま察したところ
けれど真理を知ったものが
どんな顔をするかといえば
そんなことを知ったという事実に驚いて
でも、 大きな驚きではない
少し呆 (ほう) けた顔をして
あると察した真理のあたりを
焦点不確にながめるだけ

そして私が
姿を現すことはない
真理の在りかを知った男と
真理そのものである私が
出会ってしまったら
なんだか気まずいではないか

静けさとは
ジャンよ、 おまえも
どんなものか知ってるだろう
静けさとは
音のないことではない
空にはヒバリが鳴き
麦の穂をなでて風がわたり
どこかで水車が軋 (きし) んでいて
陽光のそそぐ音さえ聞こえそうな
それが静けさというもの
幸運を、 よい旅を
この記事のトラックバックURL:
http://www.uraxima.com/notes/20060213.tb
おれジャック、 改名して今は浦島。


[浦島雑誌について]
- ブログ評論
- 管理室

[Twitter]


[タネ]
- 音素材
- 文豪ミキサー
- はてなハイク
- 無脳詩人

[ショートカット]
- Audacity
- KRISTAL Audio Engine
- Firefox
- Windows