[詩] ホフマン先生
夜の散歩の途中だったあいつがホフマンだったのか
ふと見上げると
二階の窓から半身を出して
オーボエみたいなでかいパイプで
煙草を喫っていた男
気取ってたなあ
女も集まってきてないのに
おあいにくさま、窓の下を通りかかるのは

若くて金も力もないくせに女には不自由無し、歩いてるだけで花束なんか捧げられる俺みたいな男ではなくて、令嬢、貴婦人、女学生、女給、街娼、八百屋のおかみさん、市長の家の小間使い、尼さん、お妾、その他もろもろ、ありとある女たちのはずだったに
残念でしたホフマン先生
むこうの屋根に黒い猫
屋根のむこうに遅い半月
おやすみなさいホフマン先生