2006-02-23
[浦島詩抄]  砂男
砂男さん、 こんばんわ
フロックコートにシルク帽
手品師みたいな恰好をして
あなたは今夜も
人間の目玉を集めてるのですね
楽しいですか
やりがいはありますか
それとも、 ああそうでした
あなたは、 半月の巣に
子供たちを待たせてるんですね
子供たちは可愛いですか
お父さんのことは好きですか
その子供たちの餌に
人間の目玉を持って帰ってやらないと
いけないんですね
そんなことを言いながら
相手の油断を見すまして
ポケットに隠し持った目つぶしを
はい、 わたしにも
半月の巣で腹を空かせて待っている
子供たちがいるものだから
はい、 目つぶしの砂を
思いきり投げつけたのですが
敵もさるもの
コートの袖でなぎ払われて
どうやら、 ことは長引きそう

知ってましたか、 夜の路上で
目つぶしの砂を投げ合ってる男たちがいたら
それはわれわれ砂男族です
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おれジャック、 改名して今は浦島。


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