[詩] トランプ芝居
白人のピエロたちがたがいに殴り合って
殴られるたびに
トランプをひっくり返すみたいに
白人のピエロが
黒人の旅人に変わって
あれまあ、 おれは黒人の旅人か
徒歩で行こうか
このまま馬車か
それとも船でミシシッピー
考えてる間に、 また殴られて
また殴って、 また変わる
白人も四人、 黒人も四人
あわせても四人
彼ら四人のわきで
四人を運んできた馭者が
乗合馬車に火を付ける
言っておくが
この詩に風刺や教訓はない
おれの詩に裏はない
ただただ四人の男たちが殴りあって
殴られるたびに白黒反転して
そのわきで
白人か黒人か明示はされてないが
おそらくは黒人の馭者が
自分の乗合馬車に
火を付けている
そういう光景を思い浮かべて
あなたの何かが少しほどけたり
したならば
作者としては上々
