[詩] ゴーレム
曲がりくねった路地人の背丈にも足りない小さな家々
錬金術師小路で姿を消したら
あとはラビの手で
もとの土塊にもどしてもらうだけ
というのがゴーレム出没の
いわばお約束
まぬけな追跡者どもめ
おれはもう明日の晩まで
どこにもいないんだよ
やっと肩ですり抜けるくらいの幅しかない
路地を、 銃眼ににらまれながら
いくら探しまわっても
ゴーレムがみつかるはずはない
見ろよ、 月の光さえ白々と
なにもかも嘘だと言ってるだろう
わかったら
さっさと家 (うち) へ帰るがいい
ベッドにもぐって
悪い夢でも見るがいい
さて、 おれも
泥の夢でも見るとしようか
