[詩] 怪盗デュヴァル (番外)
野尻抱影といえば、 17世紀イギリスの盗賊クロード・デュヴァルの話も野尻の 『英文学裏町話』 にある。同書によると、 デュヴァルと国王チャールズ二世の出会いは、 ある夏、 国王が宮殿の庭を散策していると、 楡の大木の陰から銀笛フラジオレの音色が聞こえてきて、 国王はしばらく聞きほれていたが、 その笛の主がデュヴァル。 フランス生まれだが、 そのころイギリスにわたって、 リッチモンド侯爵の小姓をしていた。
怪盗デュヴァル (2) で書いたデュヴァル逃亡の場面は、 拙版では、 たんに劇場から出ていっただけだが、 野尻の正伝 (というより、 実録小説か) では、 王を罵倒し、 彼を捕縛しようとする兵士らを長剣でおどして逃げたことになっている。
