[詩] 将軍
今夜、 何があったのか夢のせいで、 いくらか歪められ
錯綜した光景
将軍は自分の手を見た
老いと恥で赤紫にふくれた自分の手
テントの周囲は
何マイルもつづく密林
見なれぬ星のきらめく南国の空
こんなところまで
彼らは追ってくるのか
国家なら見逃してくれることを
個人は見逃してくれないことがある
引退した先輩たちの
それが教訓だったのだが
混乱を解きほぐそうと
窓をあければ
そこは、 再開発地区のはずれに
取り残されたアパートの二階
窓の外は、 もちろん
南国の空ではない
覚めてはみても
では、 時空のむこうで
何があったのか
アメリカ軍の襲来を迎え撃つ
わたしが将軍だった昔
