2007-12-05
[文章作法]  読まずに書評する方法
午後また本屋。 というか本屋街をツツーッと。 で、 ブログ暮らしの転機となるか、 もしかすると人生そのもの転機になりそうな、 すばらしい本を見つけた。 『赤瀬川原平の今月のタイトルマッチ』、 2000年刊、 古本屋で300円。

ぼくは読書家ではない。 これは断言できる。
ぼくは本をちゃんと読めない。 読むのが苦手なのだ。
とくに、 全部読むのが苦手だ。

と称する原平さんによる約100冊の書評集。 ただし、 読んだり見たりしたのは表紙と腰巻だけ。 ワォという感じでしたね。 おれも本は読めない。 今年は思うところあって30冊ぐらい読んだが、 いつのも年だと、 調べ物でめくる本を除けば月1冊ぐらいだろう。 そういう自分でも、 表紙だけの書評ならやれるかもしれない。 同様に、 ジャケ写だけの CD 評とか、 予告編だけの映画評とか、 そういうのもやれそう。 まあ、 かりに読書力の無さにおいて原平さんとおれが同等と仮定しても、 向こうは文章が書けて、 こちらは書けないという深い懸隔はあるのだが、 でも半分は同等だったのだと。 もうブログのタネに困ることはないのだと。 読まずに批評するのだから、 時間もかからないと。 うわべだけの人間が作品のうわべだけを見て批評するのは、 本性にも合ってるのではないかと。 洞察力のないやつが、 いや、 もちろん赤瀬川原平のことではないんだが、 本の中身まで読む必要はないだろうと。 いろいろ勇気づけられる本でした。

で、 さっそくですが、 『赤瀬川原平の今月のタイトルマッチ』の表層批評。 恩を仇で返すような批評になるが、 これはひどいんじゃなかろうか。 まず書名だが、 見ただけでは何の本かわからない。 まるで中身の見当がつかない。 デザインもひどい。 本の見かけを批評した本なのだから、 この本自体の見かけが問われるのは当然で、 それなりの工夫が表紙デザインにはあるべきだろう。 その場合、 批評対象として取り上げた本のデザインとまともな勝負を避けるというのはありだ。 渋いデザインというのも選択の一つだろう。 でもこの本のデザインは渋いといえるか。 まともでない勝負も避けちゃったデザインではないか。 逃げちゃうのもありという意味で、 やはり勇気をもらった本と言えそうではありますが。
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おれジャック、 改名して今は浦島。


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