[詩] 八犬伝

自分の言ったことを信じるな。
これだな。
今朝の発見。
自分の言ったこととは、
数ある説の一つにすぎない。
説というものは、
すべてどこか
間違ってるのだから、
自分の言ったこととは、
数ある間違いの一つにすぎない。
そんなものに、
律儀である必要があるか。
仁、 義、 礼、 智、 忠、 信、 孝、 悌。
馬琴は自分の立てた徳目を、
信じていたか。
律儀を何に使ったか。
自分の言ったことを、
うっかり信じるな。
芳流閣に月が出て、
しゃちほこの代わりに
猫だか犬だか虎だかが、
利根のかなたを睨んでいれば、
それはもう詩なのだから。
