寝る前に読んだ梶井基次郎の 「K の昇天」 で
ハイネの詩にシューベルトが曲を付けた 「ドッペルゲンゲル」 を
語り手が口ずさんでいたのを思い出して、
どんな曲だろうね、
梶井が好きだったのなら、
おれも好きになれるかもしれない
それと、 音楽を勉強するなら
クラシックもいいんじゃないか
と気まぐれを起こして、 朝から検索してみたが、
皆目不案内の方面だから、
Schubert を Schubelt と思い込んだり、
ちらっとは知っていたクラシックの巨大サイトが
有料化されていたりで
目的に至らず、
こういうものはやっぱり YouTube か
と思いなおして、 でもあいかわらず
Schubelt と思い込んでるものだから
見当たらず、 doppelganger で検索しなおして
ぶつかったのは椎名林檎の 「ドッペルゲンガー」。
なぜか林檎のビデオは、
ずいぶん前にアップされたものも含め
削除されずに残っていて、
しばらく YouTube で林檎を聴く。
そら耳なので、 表記はどうか調べてないが、
あなたに降り注ぐものが
たとえ雨だろうが定めだろうが
許すことなどできるわけない
―― 「闇に降る雨」
ははあ、 椎名林檎って、
レトロに加えてノワールでもあるんだな、
「東京事変」 なんていうバンド名を
考え付いたのも、 そういうことだろう。
これなんかも、 コミックソングとして聴いてたが、
十五になったあたしをおいて女王は消えた
毎週金曜日に来ていた男と暮らすのだろう
―― 「歌舞伎町の女王」
ノワールではないか。 それはいいが、
YouTube で聴いてないで、 自分の CD 聴きなさいよ、
携帯プレーヤーに移しておこうか、
という朝。
