[詩] ひとつおぼえ
おれが知ってる手品といえば例の、 エイヤっと
綱を宙に投げ上げて
するするとその綱をよじ登り
てっぺんまで登ったら
たれ下がった綱を引っぱり上げ
また上方へ、 エイヤっと投げ上げ
また登っては、 また投げ上げて
やがておれも綱も
空の青さに
溶けこんでしまうというやつ
残念ながら
なんどもお見せして
商売にするわけにはいかない
いちど演じたら
やった本人は
どこかへ消えてしまうのだから
探しても無駄だろう
どこへ行ってしまったか
消えた本人でさえ
わからないのだから
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2008-01-27
[詩] ひとつおぼえ
おれが知ってる手品といえば例の、 エイヤっと 綱を宙に投げ上げて するするとその綱をよじ登り てっぺんまで登ったら たれ下がった綱を引っぱり上げ また上方へ、 エイヤっと投げ上げ また登っては、 また投げ上げて やがておれも綱も 空の青さに 溶けこんでしまうというやつ 残念ながら なんどもお見せして 商売にするわけにはいかない いちど演じたら やった本人は どこかへ消えてしまうのだから 探しても無駄だろう どこへ行ってしまったか 消えた本人でさえ わからないのだから
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