2008-04-28
[]  はじめはこの犬め
陪審官たちの見るところ
この死体はマウンテンライオンにやられたか
はじめはこの犬め
そうだ
われわれ陪審官はそれに興味を持たないらしく
彼らはたちまちに顔をそむけてしまった
戸の掛け金に手をかけながら
夜のあけるまで見張っていたのだが
はじめはこの犬め
畔の境の上には震動を感じられないような音符
その様子をみていれば
たいてい判断ができるはずだったのに
一瞬間にまったく同じ一刹那にその鳥の群れがいっぱいに
われわれ陪審官の見るところ
この死体がマウンテンライオンだったのだ
われわれにはそれを区別することが出来る

わしら裁判員やで。裁判員制度の正体 (講談社現代新書)
西野喜一 (著)
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