2008-07-15
[]  うすら笑いの人形と (新版)
押入れをあけると
腹話術師の忘れていった
人形が、 こっちを見ている
腹話術師は、 わざと
忘れていったので
いわば置き去りにされたのだったが
そんな恨みがましい目は
するな、 人形
おまえを置いていったのは
おれじゃあない
あいつにはあいつの
事情があって
どんな事情かは知らないが
それで置いていったのだ
おれにもおれの
事情はあって
おまえにはいい話かもしれないから
今のうちに言っておけば

「またある晩は
 うすら笑いの人形と二人連れ…」

と昔の歌にもあるように
そろそろおれも
ふけ時だ
連れて逃げるつもりでいるから
楽しみに、 うすら笑って待っていろ
歌にもあるとおり
出立はやはり
赤い半月の夜がいい

旧版:
- うすら笑いの人形と - 浦島雑誌
この記事のトラックバックURL:
http://www.uraxima.com/notes/20080715c.tb

コメントを書く
コメント:

お名前:

おれジャック、 改名して今は浦島。


[浦島雑誌について]
- ブログ評論
- 管理室

[Twitter]


[タネ]
- 音素材
- 文豪ミキサー
- はてなハイク
- 無脳詩人

[ショートカット]
- Audacity
- KRISTAL Audio Engine
- Firefox
- Windows