2008-07-24
[]  ブレーメンの音楽隊

- Brainless Barnyard Keyboards: The Short Saga of Royal Quiet Deluxe, Chicken Band

ブレーメンの音楽隊は、 全員老いぼれだった。

ブレーメンの音楽隊は、 ブレーメンに行かなかった。

たいがい知ってることだから
これ以上ブレーメンの楽隊について
付け加えることはありません
だから、 以下は蛇足というものだが
いちおう経緯を振り返っておくと
はじめにロバがいた

働き者のロバだったが
老いぼれて
仕事もできなくなったので
飼い主が、 餌 (えさ) をやるまいと
思いはじめたのを察して
そんなことなら、 とロバは
ブレーメンに行って
市のおかかえ音楽隊に入れてもらおうと家出
家出しました、 家出

次に猟犬がいた
やっぱり老いぼれて
役に立たないものだから
飼い主に殺られる前にとんずら
でもって、 道で出会ったロバが言うには
ブレーメンへ行かないか
行って楽隊に入ろうぜ
入れなくても、 楽隊をやろうぜ
おれがベースで
おまえがサイドギター

その次に猫がいた
入れ歯もない猫の世界で
ネズミが取れなくなったらお終いよ
毒入りの雑炊を食わされる前に
逃げてきたのさ
そこでロバと犬が言うには
ブレーメンへ行こう
あんたは、 そうだな
キーボードでどうだ

そして最後にニワトリがいた
明日の来客にそなえて
絞められるところだったのさ、 今夜
だったら、 おまえ
ボーカルをやらないか

そういうわけで
ロバ、 犬、 猫、 ニワトリの四匹は
ブレーメンを目指しましたが
知ってのとおり
ブレーメンには着かなかった
途中で、 盗賊の小屋を襲って
盗賊を追い出して
小屋を奪って
しあわせに暮らしましたとさ
めでたし、 めでたし

さて、 このお話の
教訓はなんでしょう
思ったとおり
この詩にオチが付かなかったように
このお話にもオチはないのです
でも、 せっかくですから
あとで楽隊に
曲を付けてもらいましょうか

ほんとうにこの詩に
メロディは付くのでしょうか。
楽しみですね。
いつかメロディが付くといいなと思った人は、
だいじにブックマークして
またこのページを覗いてみましょう。
ブレーメンの音楽隊のお話は、
岩波文庫の 『完訳 グリム童話集〈1〉』
ちくま文庫の 『完訳グリム童話集〈2〉』 で読めます。
ほかにもたくさん出ています。
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