[文学] ネズシの肖像

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猫が二度死ぬと、ネズシというものになるそうです。二度死ぬというか、二度生まれ変わるとだね。
北の空でネズシが鳴っていた。あの音では、おそらくこっちまで来ることはないだろう。
「ネズシを見たことがあるかい」と、小清が訊ねる。「おれは見たぜ」
「よく無事だったな」影ニはまだネズシに襲われたことがない。「どんなやつだい」
「猫に似ていたな」と、小清はいった。「猫が二度死ぬと、ネズシになるのかもしれない。
五英猫のことを思い出し、影ニはいやな気がした。五英猫も死ねばネズシになるのだろうか。北の空は暗かったが、ネズシの荒れ狂う閃光は見られなかった。よほど遠くなのであろう。しかし安堵する気は起らない。真に安心感というものを味わったことが一度もない、と影ニは思う。もしかするとそれを求めての旅かもしれない。 ―― 筒井康隆 『驚愕の曠野』
上の絵は可愛すぎる感じなんですが、わたしとしては、ネズシを思わせる画像だったわけです。
ところで、先日のこの猫、

- 寝ようぜ - 浦島雑誌
じつはこれもネズシを思わせたんでコピーしておいたんですが、どこかで見たような猫だと思ったら、わたしが前にも同じ『驚愕の曠野』を材料に同じ記事を書いてました。

- ネズシのことは知ってますか
あははです、自分のやったことをすぐ忘れます、おれ。それはおくとして、上の猫とその上の猫、画像の出所は違うんですが、同じ猫ですよね。