浦島雑誌
2008-09-25
[文学]  ネズシの肖像

- e x p o 7 0 0 0

猫が二度死ぬと、ネズシというものになるそうです。二度死ぬというか、二度生まれ変わるとだね。

北の空でネズシが鳴っていた。あの音では、おそらくこっちまで来ることはないだろう。
「ネズシを見たことがあるかい」と、小清が訊ねる。「おれは見たぜ」
「よく無事だったな」影ニはまだネズシに襲われたことがない。「どんなやつだい」
「猫に似ていたな」と、小清はいった。「猫が二度死ぬと、ネズシになるのかもしれない。
五英猫のことを思い出し、影ニはいやな気がした。五英猫も死ねばネズシになるのだろうか。北の空は暗かったが、ネズシの荒れ狂う閃光は見られなかった。よほど遠くなのであろう。しかし安堵する気は起らない。真に安心感というものを味わったことが一度もない、と影ニは思う。もしかするとそれを求めての旅かもしれない。   ―― 筒井康隆 『驚愕の曠野』

上の絵は可愛すぎる感じなんですが、わたしとしては、ネズシを思わせる画像だったわけです。

ところで、先日のこの猫、

- 寝ようぜ - 浦島雑誌

じつはこれもネズシを思わせたんでコピーしておいたんですが、どこかで見たような猫だと思ったら、わたしが前にも同じ『驚愕の曠野』を材料に同じ記事を書いてました。

- ネズシのことは知ってますか

あははです、自分のやったことをすぐ忘れます、おれ。それはおくとして、上の猫とその上の猫、画像の出所は違うんですが、同じ猫ですよね。
この記事のトラックバックURL:
http://www.uraxima.com/notes/20080925a.tb

コメントを書く
コメント:

お名前:


チェックボックス:
(送信する前にチェックを入れてください)