[詩] 嘘っぽいなあ
嘘っぽいなあ身長20メートルになって
山の辺りをうろついているというから
クルマで見に行ったんだが
どこもかしこも
ワンボックスカーの列々々々
身動きもとれない
隣の車の窓があいて
「高崎観音ですか」
何をまぬけな
と、知らん顔でやりすごそうとしても
どちらのクルマも動かないから
気まずさが立ち込めて
行けよ、さっさと
お前が行かなきゃ、俺が行くぜ
とか思ってもどうにもならない
クルマを降りて
山の辺りをながめても
どこにも俺なんかいないわけで
身長20メートルの俺が
どこかこの辺りで暴れてるって
やはり嘘だったか
誰かの間違いだったか

