[美術] 画中の人
夏目漱石は幼いころから絵を見るのが好きだった。「子供のとき家に五六十幅の画があった。ある時は床の間の前で、ある時は蔵の中で、またある時は虫干しのおりに、余はかわるがわるそれを見た。そうして懸け物の前に独りうずくまって、黙然と時を過ごすのを楽しみとした」
青年時代のある時、南画風の風景画を見ていて、友人に言った。
「どうか生涯にいっぺんでいいから、こんなところに住んでみたい」
すると友人は、「君、こんなところに住むと、どのくらい不便なものか知っているか」と気の毒そうに言った。
なんかそんな絵だと思いました、これ。

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この写真の中の人物に同化したいとかいうのではないが、
懐かしいというか、
あるべき世界というか、
子供の俺か、青年の俺か、爺ぃの俺でもいいんだけど、
どこかその辺に俺がいてもよかったな、
そんな感じです。
