浦島雑誌
2010-03-06
[詩論映像科]  作品は偶然の力を借りないと成立しない
根本敬のインタビューから。

「クリエイティブな行為をしよう」じゃなくて「でっち上げちまえ」って。あえて乱暴に突き放すと出来ちゃうんですね。
- 『さむくないかい』 根本敬 インタビュー

交番のシーンだってね、おまわりさんが道を教える時にね、一瞬手を突き出すのを撮ったりとか、終わりの方で、銀座の高級クラブみたいなところでね、「じゃあ、ママ、また」って言ってる人を遠くから撮って、別の時にそういうママみたいな人に「銀座の駅はどこですか?」とかって聞いて、その画に「じゃあ、ママ、また」っていう音だけを入れたりとかして(笑)、そうやって作っていきましたね。
- 『さむくないかい』 根本敬 インタビュー 【2】

勝新太郎の言葉で言えばね、「完全な芸術とは偶然の力を借りないと成立しない」
- 『さむくないかい』 根本敬 インタビュー 【3】

手持ちのカードを並べるだけでは作品はつくれない。個人の能力、個人の内部から出てくるものだけでは、痩せた自己満足なものしかつくれない。何かが外からやってきて作品は完成する。その偶然を引き寄せるのは暴力。粗雑にということではないのだが、乱暴ではなければならない。
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